写真同じです
冬に赤い実をたくさん付ける南天は、
名前の韻から難を転ずる縁起のよい木だと日本人に愛されてきました。
戦国の世には床の間にナンテンの枝を飾り、
出陣の縁起木とされ、太い木は床柱に用いられたんだそうです。
また江戸時代に入ると火災を避け、盗人、悪魔よけの木として玄関脇にも植えられたり、
その葉は祝い事の赤飯の上に載せられるようになったとか。
この風習は現在でも続いています。
白い南天と赤い南天を両方描くことで、紅白のおめでたさい一碗に仕上げました。
抹茶碗の冬用、筒茶碗は冬茶碗とも呼び、
その筒形をした底の深い茶碗の形状が湯の熱を逃がしにくい為、茶道では寒中に使われます。
正面に描かれた南天は樹の幹と葉を下絵で、赤い実を上絵で描く手の込みようです。
口縁は手作りの風合いを活かしてなだらかな五山。
表面に生まれた赤色の斑は御本といって一碗ずつ色合いは異なります。
寒中にふさわしい梅の絵柄の筒茶碗・抹茶碗として、
また常使いの湯呑みとしてもお使い下さい。
◆商品番号 10049 南天の絵筒茶碗 与し三 紅白南天
寸法 直径10.5cm×高さ10cm 木箱
※手作りですので形や色、大きさは1つ1つ異なります。
●器の色について
撮影時の照明・パソコン・モニターの種類や設定の影響で
掲載画像と実物では色の見え方が異なる場合もございます。
予めご了承ください。
陶歴 吉峯窯 四代目 浅見 与し三
初代・与し三は大正元年父・与之助(二代五郎助の次男)より分家して
五条坂にて開窯
昭和三十六年五条坂に生まれる
父(二代目)叔父(三代目)の許、
作陶を修行し平成四年四代目 襲名
平成七年大徳寺塔頭瑞峯院前田 昌道老師より 吉峯窯の窯名を賜る