定番エレキベースMusicman Stingrayです。
ユニークなピックアップ、プリアンプは確かに魅力ですが、音量バランスの悪さやピーキーすぎるEQの効き方など、全てのベーシストにフィットしているわけではないのは周知の事実です。
本個体はその点を含めて幾つかの改造が施されています。
ピックアップはSeymour Duncan製のハムバッキングタイプに交換されています。特に1弦の音量が小さいなどといった問題が解決されており、非常にバランスの良いサウンドが得られています。
プリアンプはBartolini製のNTMBの3バンドEQを搭載したものに交換されています。ダイナミックでありながら、よりまとまりのあるサウンドが特徴的。
決しておとなしくまとまるニュアンスではなく、しっかりど広いレンジがとられているためにスティングレイらしい強いアタック感が失われていません。
バッテリーは2個使用して、18Vで駆動。誤解されがちですが、電圧を大きなものに交換すると音が大きくなる、パワフルになる、といったことはありません。より歪まず、広いダイナミックレンジが得られるのが特徴です。この点もスティングレイというベースが持つ魅力をさらに拡大することに寄与しているように思います。
ペグにはHIPSHOT Xtender、いわゆるDチューナーが搭載されています。瞬時にチューニングを変えられる利便性は多くのミュージシャンがメリットを感じられるものです。
ナットはブラス製のものに交換されています。特に耐久性の面において大きなメリットがあり、またサウンド面においてもよりバキッとしたニュアンスが強く出やすいものになっていると感じます。
外観上の使用感はありますが、フレットやトラスロッドに問題はなく、ネック周りのコンディションは非常に良好です。